ヘビメタ矯正部







穴へ疾走

June 16th, 2011

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PUNKs ON COLFAX


ある経済アナリストが言うには、今後日本はゆるめの全体主義というか監視国家への道を辿るらしい。

ほとんどの企業も教育もイノベーションだなんだ掲げているが、事実上「隣に習え」精神が日本のマジョリティーである。
これはまぁある程度仕方ない。
コミュニケーションの問題もあるから、人数が増えれば空気読まないとKY扱いされちゃうし。

しかし、
新しいものはいつもそう、反骨精神から生まれる。
才能とは習慣であり、惰性は後退へ向かわせる。
要するに、「隣に習え」は惰性でしかない。

ケータイ世代やインターネット世代には反骨するものがないそうだ。
最初から必要なものは何もかもそろっているからだそうだ。
テクノロジー、サイエンス、エンターテイメント。
みんなで力を合わせないと大きな力にならないことが知識として既にインプットされている。
だから空気には敏感で、統計的に実績のない挑戦を自ら望まない。
ヤンキーや暴走族の社会的地位とか、プロパガンダ含め広告の意図とか、様々な物語の結末を知っている。
知った気でいるからイメージ先行で、優位に立つためにあらゆるものを見下し偉そうに話す、不穏なものには最初から近付かない。
自己啓発本をたくさん読み、
新製品、新しい物語(映画や漫画)、新ブランドの発掘、新しい遊び場探しに好奇心旺盛な我々はどこへ向かいどんな問題を未然に防げるのか。

そして、そのうち悟る。
限られた時間のなかで、すべての書物に目を通し、すべてに精通し、すべてをこの目で確かめ、すべての地に足を運び、すべてを学ぶことは無理であると。

あたかもすべての情報を目に通し、すべてのメロディーを聴くことができるかのように、様々な新機能を備えたガジェットやアイテムが次から次へと引っ切り無しに世へ出回る。
なにか捨てなければ混乱してしまう。


ここにきて、鈍感力が求められる。

何も考えず解き放つ。


話は変わり、
ベートーヴェンは反骨精神(PUNK)とよく言われる。
マーラーも負けず劣らず、反骨精神だ。

そのマーラーは今年生誕150周年、没後100年。
ケン・ラッセル監督の「MAHLER」は超えないだろうけど、
ちなんだ映画も上映された。

ベートーヴェンがパンクなら、
マーラーはニューウェーブ?
それともマーラーもパンクか




   Mahler 5 by RnDave